2014.04.15 - AFCチャンピオンズリーグ グループG 第5節
横浜F・マリノス × 全北現代モータース
( 横浜国際総合競技場,19:30 )
ACL・グループGは4試合を終え、広州恒大と全北現代が勝ち点「7」、メルボルンと横浜Mが勝ち点「4」で追う状況。今節、全北をホームに迎える横浜Mは何が何でも勝利が必要な試合。Jリーグでは苦戦が続くものの、スタメンにほぼベストメンバーを送り出し、必勝態勢で試合に臨む。
先制したのは全北。7分、左サイドからのクロスに合わせたカイオのヘディングシュートを、韓教元が僅かにコースを変える。榎本が辛うじて弾くものの、韓教元が再び押し込み0-1。横浜Mにとって重い1点が圧し掛かる。横浜Mは1トップの伊藤にボールを収めようとするが、中盤で激しいプレスに遭い、奪われると守備の手薄なサイドを攻められる悪いパターン。前半は前線にボールを運ぶだけで精一杯という苦境に立たされたまま終了。後半から藤田を投入して少しでも前へボールを運ぼうとする横浜Mだが、状況の打開は依然難しく、手詰まりの雰囲気が漂いつつあった。しかし64分、左サイドのドゥトラのスローインをPA隅付近で受けた齋藤が、トラップから振り向きざまに意表を突いたシュート。弾丸のようなシュートは、ゴールのファーサイドのクロスバーを叩きながらネットに突き刺さった。GKが一歩も動けない齋藤のスーパーゴールで1-1の同点となると、その僅か1分後、藤田の縦のスルーパスをウィルキンソンが処理に失敗。これを見逃さずに抜け出した齋藤がGKとの1vs1を冷静に決め、あっという間にスコアをひっくり返すことに成功。途中まで元気を失っていたトリコロールのスタンドもようやく活力を取り戻した。瞬く間の逆転劇に全北の選手たちは動揺の色を隠せず、その後の反撃でもミスを連発。奈良輪・三門の投入で1点のリードを守り切った横浜Mが勝利し、決勝トーナメント進出の望みをなんとか繋ぎ止めた。